ナスPの日記

日常生活で自分が何かを「思った」時に、「なぜそう思ったんだろう?」ということをめっちゃ考えて書きます。

私の平穏な世界

朝出社する。

同僚や上司に挨拶する。
基本的に無視されるということはない。

仕事をする。
分からない点について、プロジェクトを管理してる先輩にいくつか質問する。
質問の要領が悪いのか、先輩に、
「ちょっと、話がよく分からないけど…。」
と言われる。
「すみません、持ち帰って整理します。」
と伝えて自席に戻る。

質問を自分なりに整理すると、質問するまでもなく答えを思い付く。

「すみません、先輩! さっきの質問なんですけど、かくかくしかじかで、わかりました!」
と、先輩に伝える。

先輩は
「そう。」
とだけ言って少し笑う。

私は先輩から反応があったことに満足する。

質問したことが解決したのを報告するのは、ちょっとした礼儀であると考えている。
けど、それとは別に、自分のことを他人に聞いてもらい、「聞いたよ」という反応をもらうと、なんとなく心が安らぐ気がしてくる。

昼になると、自席で弁当を食べたり、先輩と食べに行ったりする。
今日は自席で食べる日だ。
そんな時には、通りすがりの同僚が、「今日もそれ食べてるの? 好きだねぇ。」と話しかけてきたり、隣の上司が世間話をしてくる。
最近だと、
「今週は東京ゲームショウだね。」
ってなこととか。

昼の時間を、そんな世間話をして、それなりに楽しく過ごす。

定時になると、支度をしながら隣の上司とあれこれ世間話をするのが常だが、今日は、
「期限の近い仕事があるが、出勤日を増やすべきだろうか?」
という相談をした。

私は週に3日しか働いていないので、仕事が立て込んだ時には出勤日を増やすことがあるのだ。

上司の答えは以下のようなものだった。
「現時点で進捗は遅れてないし、いざとなったら君の先輩が仕事を吸収してくれるので大丈夫です。そのようにスケジュールの設定をしてあります。」

私は「承知しました。」と言って、遠慮なく定時で帰る。

先輩は私の二つ上で、上司は3つ上なので、話しやすい。
先輩とは週に二回昼御飯を一緒に食べに行くし、上司は数ヵ月に一度グループで日帰り旅行に連れていってくれる。

そして、二人ともとても礼儀正しく、何より周りをよく見て、人の話を黙ってじっと聞き、必要に応じてフィードバックしてくれる。
なので、私は毎日、精神的なケアを受けているような気になってくる。

そんな平穏な日常を過ごしている。
とっても幸せだ。


とっても幸せなんだけど、時々、その幸せがいつ失われるのだろう、と怖くなる。

いつかこの職場を離れる時のことを想像する。

外の世界は、おそらくこんなに平穏ではない。