ナスPの日記

日常生活で自分が何かを「思った」時に、「なぜそう思ったんだろう?」ということをめっちゃ考えて書きます。

メガネの先生のこと

小学生から短大生になるまで、1年に一人の先生についたたとして全部で14人ほどの先生を見たけれども、その中で、ものすごく記憶に残っている先生が一人だけいる。

その先生は私が5年生になったときの先生で。
その先生の言葉で印象に残っているのは、こんな話だ。

「いいですか?
 先生は、君たちの話にすぐに反応できないこともあります。
 それは別に君たちのことを無視しているわけじゃありません。
 例えば、先生が他の生徒と話をしていたとするでしょ?
 そのときに横から急に話しかけられても、先生は対応できません。
 でもそれは無視してるわけじゃないんです。
 順番を待っててくれれば、ちゃんと対応するからね。」

しかも先生は、その話を何度も何度も、しつこいほど繰り返し話して聞かせた。

その話だけが、すでに20年近くたっているのに、30をすぎようという私の脳味噌にまだ残っている。

生きていく上での普遍的な原理だからだと思う。
すなわち
「他人を自分の思うとおりのタイミングで動かすことは、たとえそれが先生であってもできない。」
ということ。
私たちは、相手に話を聞いてほしければ待つ必要があるのだ。

しかも、先生はそれを、何度も何度も繰り返し話して聞かせた。
それは、
「人は一度聞いただけで完全にそれを記憶してその通りに動けるほど都合よくできていない。」
ってことをわかっていたってことだ。
そして、先生が「何度も言う」という様を通じて、生徒も「大事なことは何度でも繰り返し言う必要があるんだな。」ということを学習するのだった。


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私はこういうふうになりたい。

人の多様性を認められるようになりたい。
人の不完全さを受け入れられる自分でありたい。