ナスPの日記

日常生活で自分が何かを「思った」時に、「なぜそう思ったんだろう?」ということをめっちゃ考えて書きます。

「遅刻する人には、前もって30分早い時間を教えておくの」

友達と夕飯を食べてて、友達の彼氏が平気で待ち合わせに遅れてくる人間だ、という話題が出てきたので、
「私なら縁切るぞ、そんな人間。」
って思ったのですが、目の前の人間にそれを言うのも失礼な気がしたので
遅刻する人間と待ち合わせるならどうするか、という話を代わりにしました。


ナスP「私だったら、遅刻するような人間と集合せざるを得ない時は、
 ・複数人数で待ち合わせる。で、遅れた人間はおいてく。
 ・待ってることが気にならない場所で待ち合わせる。自宅とかレストランとか。
 かなぁ。」

友達「あ~、それなら私も自分なりにやってることある。」

ナスP「へ~、いいじゃん。どんなの?」

友達「待ち合わせ時間を30分早めに伝えておいて、自分は伝えた時間の30分後に行くの。」

それを聞いて私は固まってしまいました。

友達「そうすれば、待たずにすむじゃん。」

友達は自慢気にニコニコ笑ってしました。


私は友達があまりに楽しそうに笑っているので、
「それって人に対して不誠実な態度じゃない? 相手が遅刻してくるからって、自分も仕返しに遅刻するようなものじゃん。そんなことしてたらあなたの精神が穢れるよ。」
と言えませんでした。

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私が話を聞くだに、彼の彼女に対する態度が誠実なものとはとても思えない。
(待ち合わせに遅刻する以外にも、彼女の話を聞いていると、人として誠実な人格だとは思えないような話がちらほら出てくるのです。)

でも、私にはわからないけど、彼女はきっと彼のことが好きなのでしょう。

人を3時間待たせて「ごめん」の一言で済ますような人間でも、やめてと言われたことを平気で何度も繰り返すような人間でも、他に何か取り得があるのでしょう。
その取り柄を持った人間と付き合えるということと引き換えに、不誠実な態度やその他の様々な出来事を受け入れる、と彼女は腹に決めたのでしょう。


ただ、そんな不誠実な態度をとり続けられて、それでも自分だけは相手に誠実な態度を続けることなど、できるわけがありません。
だから彼女も自然と彼氏に対して不誠実な態度をとるようになってしまったんじゃないでしょうか。

10時に待ち合わせしたいなら9時半待ち合わせと伝えて、自分は10時に着くようにする。とか。
実は、他にもっとましな男がいるんじゃないかと思って、ちょっと浮気してみるとか。
(いや、実際いると思うよ、もっとましな男。でもそれを浮気という手段で探してはダメだと思うけど。)


そんな彼女を見ていると、私はとても悲しくなってしまうのです。
不誠実な態度を取られ続けていると、自分も他人に対して不誠実なことをするようになってしまうのか、と。
彼女は私にはそんな失礼なことをしたことはないのです。根はそんなに不誠実な人間ではないはずだと思うから、余計に悲しいのです。

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私だったら、不誠実な人間と個人的な付き合いを深める前にさっさと縁を切る。
いや、切れるかどうかわからない。
それだけの精神的な強さが自分にあると断言はできない。
「知人」と言える類の人間とは時に縁を切ってきたけれど。
でも、「彼氏」と呼びえるほどにお近づきになってしまった後に、自分から縁を切るのがどれほどに難しいことか、私には想像もできない。


でも感情的なことは抜きに、理性で考えるなら、「縁を切ったほうが絶対にいい」。
不誠実な人間と付き合い続けると、自分を損なってしまう…、彼女のように。
他人に不誠実なことをされたらのだから、その人に対して不誠実な態度をとってもいいのだと、仕方ない事なのだと受け入れるようになってしまう。


「縁を切る」っていうのは口で言うほど簡単なことではないし、
自分から別れを切り出すときに
「こんな些細なことで別れを切り出すなんて、自分は心の狭い人間なんじゃないか。」
と思わされるし、相手もきっとそう言ってくる。
「そういう些細なことを許し合って生きていくのが人間じゃないか。」
とかなんとかね。


でもダメでしょう。
自分の取る態度に責任をとれないなら、
「そういう些細な事」をされて、それでもその人に対して誠実な態度を貫けないなら、
「そういう些細な事」を許してはダメだ。

30分遅刻してくる相手に、30分早めの集合時間を告げるなんて言うことをする前に、
「10分待っても来ないなら、私は帰るから。」と告げるべきだ。