あなたにはわからない苦しみ方
「自尊心を損なう無意味な節約」って日記を書いたんだけど、その時にもらったコメントが、
「節約って大事ですよね、見習います!」とか
「節約っていいことだよね!」とか、そんなコメントばかりでですね・・・。
私が言いたかったのは、
・お金とのつきあい方をちゃんと学ぶべき
・お金の使い道を定めることすらせずに、「お金を使わない」生活をするのは無意味どころか害悪ですらある。
ってことなんだけど、どうして伝わらないんだ~!!!
ってね、パートナーに言ったんだよね。
そしたら返ってきたのがですね、
「あれは教育うんぬんじゃなくて、ナスPの生まれつきの性格の話だよね。」
っていう感想なわけですよ。
え~、
あ~、あ~、
うん、ま~、
そうだよね・・・。
パートナーが言いたかったのは、
「ナスPが無意識のうちにお金の使用をセーブしてしまうのは生まれつきの性格であって、教育のせいではない。」
ってことだそうで。
よく考えれば当たり前だよね~。
だって、同じような教育受けてたのに、私の兄貴と妹はいつもお金が無くてヒーヒー言ってたもん。
対して私は、
「このクソ寒いのになぜストーブ買わないの? 何のために働いてお金稼いでるの?」
って生活してた。
これが生まれつきの性格の違いでなくてなんなのか。
生まれつき
「自分の思うがままにお金を使うのが当たり前。」
という性格の人にとって、
「お金の上手な使い方がわからない。」
なんていう悩みは、理解し難いのかもしれない…。
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世の中は理不尽で不公平だ。
私は生まれつき、
「見えない何か」に縛られて身動きがとれなくて、
寒い冬にストーブを買うことさえできなくて、
仕事で疲れた時に、ほんのわずかな癒しを求めることさえできなかったのに、
「あなた」は生まれつき、そんな苦しみとは全く無縁に生きている。
生涯、私が抱えていたような、自分で自分を責めたてる苦しみなど理解できないだろう。
私は、品物を買う度に、「見えない何か」を説得しに掛からないといけなかった。
「このストーブを買うことによって、部屋の温度があがり、それによって快適度が向上する。だからこの品物を買った方がよい。」
「このチロルチョコを購入することによって、疲れが多少改善される。だからこの品物を買うことには意味がある。」
しかも、その説得が成功するとはかぎらない。
その方がお金が節約できていいでしょう、うらやましいわ~。私、ついつい無駄遣いしちゃうから。と「あなた」は言うかもしれない。
でも、説得に掛かっている間、部屋の寒さに凍えなくてはいけないことをどう思う?
仕事でクッタクタに疲れているのに、ほんのわずかな気晴らしさえ得られなくて、暗くて憂鬱な気分になってしまうことをどう思う?
しかももし説得に失敗すれば、その時、私は自分のことを
「温めてやる必要のない存在。」
「お金をかけてやるのが惜しい存在。」
と見做したことになるのだ。
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そんな屁理屈めいた面倒くさいこと、いちいち考えなくても、さっさとストーブを買って、チロルチョコで自分のことを癒してやれるような人間に、私は成りたかった。
(今は成れていると思う。たぶん。)